こんにちは。
ひまわりと共にへようこそ!MARUと申します。
2021年の夏から秋にかけて妊娠悪阻で1ヶ月間入院しました。
入院が確定するまでの生活や仕事について、コロナ禍においての病院での入院生活について、そして退院や入院費についてを半分備忘録のような記事ですが、振り返ってご紹介します。
- 妊娠中の方
- 妊娠中に利用できる制度や保証を知りたい
- 妊娠悪阻で入院予定・入院中の方
- 入院生活でオススメのアイテムを知りたい
- どのくらいの入院費になるか知りたい
- コロナ禍での入院生活について知りたい
今回は、今後妊娠を考えている方や悪阻で辛い思いをしている妊婦さんに少しでも参考になれば嬉しいです。
妊娠悪阻で入院とは
妊娠中にほとんどの方が経験すると言われている「つわり」ですが、実は「つわり」にはいくつかの種類があるとご存知ですか?
一言に「つわり」と言っても、色んな症状があり重いや軽いといった症状の出方も人によって大きく差があります。
私の場合は、妊娠5週目から症状を自覚して9週〜12週でピークを迎え、17週で落ち着いてきました。
主なつわりの症状としては、
- 吐きづわり
- 食べづわり
- 匂いづわり
- 眠りづわり
- よだれづわり
が多いかと思います。
吐きづわりが始まってから落ち着くまで
今回は、私が実際に経験したつわりの代表的な症状とされる「吐きづわり」の症状について振り返ってみます。
私がなんとなく気持ち悪い・・・電車や車で酔いやすいという症状を感じ始めたのが妊娠5週に入った頃でした。
妊娠5週というと、ようやく検査薬を使って妊娠が分かるというそんな時期でした。
人によってはまだ妊娠に気付いていないという方も、いらっしゃるかもしれませんね。
5週目はなんとなく・・・という症状があるものの、実際に吐いたりなどはしなかったですし、外出したり外食に出かけることもできました。
しかし、6週に入り会社へ出勤しようと思った矢先、急な吐き気を感じトイレへ駆け込みました。
なんとか3時間だけ出勤したものの、強い吐き気から仕事に集中することもできずトイレに篭って過ごしていました。
この日を最後に、3ヶ月間仕事へは行く事ができませんでした。
6週・7週は数回吐く位でしたが、食事はあまり取れずスープやフルーツ、アイスなどを食べて過ごしていました。
もちろん日中はほぼ寝たきりなので、家事や食事の準備など家のことは何もできません。
7週の検診時に吐き気どめの薬「メトクロプラミド」を処方してもらい、1日3錠飲むようになりましたが私にはあまり効果がなく、気持ち悪さが軽減したという感覚はなかったです。
8週では、朝起きると胃液を吐いて1日で合計3〜4回吐いていて、ひどい時は飲んだ水ですら吐いていたので、水分や食事もまともに取ることはできず体重も6キロほど減少している状況でした。
検診から入院へ
9週に入り検診の予約をしていたので、タクシーで病院へと向かいました。
もうこの時点で1日に何度も吐いていて、他の同時期の妊婦さんと比べるとなんとなくつわりが重い気がする・・・という実感があり、正直点滴か入院になるのでは?と思っていました。
実際に検診でつわりが辛いと話たら、尿検査でケトン体4+という結果が出てすぐに入院という流れになりました。
実際に入院してみて感じたことは、
- 吐き気で飲まず食わず
- 飲み物も吐いてしまう
- 尿の回数・量が減った
- 尿の色が濃い
という方は、検診の日程問わず点滴などの処置をしてもらうために受診した方がいいかな・・・と思います。
特に私の場合は初めての妊娠で分からないことも多く、日中は夫も仕事へ行っていたので家に一人でつわりの辛さと戦っていて本当に心細かったです。
そのため、入院が決まった時はショックや不安というマイナスな気持ちよりも
とホッとしたのを覚えています。
入院してから最初の1日目は、絶食で何も食べずに24時間点滴を行いました。
2日目以降は栄養士さんと相談しながら、ヨーグルトやフルーツ、うどんなどを少しずつ食べ始め、量やメニューを増やしていきました。
9週・10週は1日に1〜3回吐く日もあれば全く吐かない日もあり、このまま落ち着くのかなと思いきや11週でぶり返しました。
この11週・12週がつわり期間で最も辛くて日によっては15〜20回吐く日もあり、せっかく食べられていた食事も再び絶食期間へと逆戻りです。
1日3回、吐き気どめの点滴をいれる事ができるのですが、私にはこの点滴がどうも合わなくて動悸が強くなる気がしてあまり使う事ができませんでした。
この時に看護師さんが湯たんぽを持ってきてくださり、それがなんとなく症状が和らいだ気がして・・・以降まだそんなに寒い季節ではありませんでしたが、お腹にカイロを貼って過ごしていました。
13週では1日に1度か全く吐かない日が出てきて、ここで今まで24時間打っていた点滴を外すことができました。
そして14週になった日に無事に退院することになりました。
吐かなくなって好きなものが食べられたり、近くへの外出などができる状態になれたのは18週でした。
入院生活での1日
入院中は、1日のほとんどをベットの上で過ごすことになります。
そんな病院での生活は朝早くからスタート。
点滴が日に3本か2本かでスケジュールは変わってきますが、3本の日は朝4時に点滴の交換が始まり、2本の日は朝6時に交換が始まりました。
早朝の点滴交換時に、前日の尿の量と飲水の量を報告するので、寝ぼけながらも看護師さんと会話をします。
(どのくらい尿が出て、どのくらい水分が取れたかを毎回紙に記録していました。)
その後、また寝れる日もあれば寝れない日もあり
7時に起床時間となり廊下などの明かりが付き始め、8時に朝食が運ばれてきます。
4:00 | 点滴交換(3本/日) |
---|---|
6:00 | 点滴交換(2本/日) |
7:00 | 起床 |
8:00 | 朝食 |
9:00 | 部屋の清掃・シーツ交換 |
11:00 | 看護師さんの挨拶&血圧・体温・心拍の測定 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 点滴交換(3本/日) |
14:30〜15:00 | シャワー |
16:00 | 点滴交換(2本/日) |
18:00 | 夕食 |
19:00 | 看護師さんの挨拶 |
20:00 | 点滴交換(3本/日) |
21:00 | 消灯 |
部屋の清掃・シーツ交換、看護師さんの挨拶などは、時間が決まっていないのでいつ来るかはその日によって違いました。
また、シャワーは9:00〜18:00の間に利用でき、私が入院していた産科のフロアでは2箇所シャワールームがありました。
それぞれ20分の利用+10分の予備時間の計30分交代制で、8:00からシャワールーム前のホワイトボードに名前を書いて予約する仕組みでした。
私は昼食を食べて少し落ち着いた14時前後に入る事が多かったです。
もちろんシャワーを浴びれない日もあり、ひどい時は5日連続入る事ができず、途中で看護師さんがシャンプーをしてくれた日なんかもありました。
また、入浴時に点滴は外すものの腕に刺さっている針自体は抜かずに、ビニールで保護する為、両手を自由に使って洗う事が難しかったです。
そんな中、入院時ロングヘアーだった私にとって20分はかなり厳しい時間だったので、妊娠を考え始めた時に髪をバッサリ切ればよかった・・・と心底後悔しました。笑
幸い個室だったのでドライヤーを部屋に持っていき自分のペースで髪を乾かす事ができましたが、大部屋の場合はシャワールームに設置されているドライヤーをその場で使う事になるので、他の方の利用を考えるとあまりのんびりはできなかったなと思います。
入院してよかった事
物心ついてから入院した事がなかったので、入院というと「重症」というイメージがありました。
しかし、入院することで
- 点滴によって症状が改善する
- 安心感がある
- 治療に専念できる
- 生活リズムが整う
と感じ、個人的には入院してよかったと思いました。
まず、自宅にいると受けることのできない処置(点滴や薬など)をしてもらえるので単純に症状が回復するペースが速いのかなと感じました。
また、何人もの患者をみてきている看護師さんのアドバイスを聞く事ができたり、12週目以降は毎朝赤ちゃんの心拍を聞く事ができるので、それだけでも「赤ちゃんは今日も元気なんだ」と安心する事ができました。
そして何より入院している事で家の掃除や食事の準備など、寝る・食べる・シャワーを浴びる以外のことは基本的にやらなくて良いので自分の体調を第一に過ごす事ができました。
家の場合は、ご飯が食べたくても自分で用意するしかなかったので、例え電子レンジでチンだけでもベットから起き上がる気力すらなく、結局食べないといった悪循環になっていたように思います。
病院では寝ていても時間になれば自動的に食事が運ばれてきて、配膳まで行ってくれるので元気がなくても目の前に食事があれば少しは食べる事ができました。
そうして毎日同じ時間に食事をして同じ時間に寝るという決まったルーティン生活のおかげで、退院後の生活もイメージがしやすく、同じ生活リズムで過ごせば大丈夫だという自信を持つ事ができました。
妊娠悪阻中のお金について
私は妊娠悪阻で1ヶ月間入院しましたが、その時支払った医療費は46万円でした。
内訳としては、
- 点滴や検査などの治療費
- ベッドや室代
- 食事代
が入りますが、個室だった事もありかなり高額となりました。
ただ実際に個室で生活してみて、妊娠悪阻で入院する方にとって正直大部屋はかなりきついな・・・という印象を受けました。
とにかく昼夜問わず襲ってくる吐き気が一番きつく、もしカーテン横に人がいたらと思うとどうしても人目が気になってしまうと思います。吐く時の音などは聞いてる側にとってもお互い気分の良いものではないですよね。
また、他人の食事やシャンプーの匂いなどもカーテン越で漂ってくると思いますし、生活音も気になると思います。
その為、余裕がある方は断然個室がオススメです。
とはいっても、これから出産に向けて何かとお金がかかるので、妊娠悪阻中は極力金銭的な負担が減るように使える制度は利用しました。
母性健康管理指導事項連絡カードの記入
もう会社へ行くのつらい・・・
とても電車に乗って出勤できるような状態じゃない・・・
と思った時に病院で真っ先に書いてもらったのがこの母性健康管理指導事項連絡カードです。
私の場合は
立ち仕事だったり重いものを運ぶ作業が多い仕事の場合は作業内容の変更や勤務時間の短縮をお願いすることもできるようです。
当時は2週間ごとの検診だったので2週間の期限で書いてもらいましたが、1枚記入してもらうのに2000円ほど費用がかかったと思います。
私は全部で3回記入してもらったので、母性健康管理指導事項連絡カードだけでも6000円の支払いになりますね。
しかし、記入してもらったおかげで「今日も体調が・・・」と毎朝会社への欠席連絡をせずに済んだので、気持ち的にはかなり楽になりました。
傷病手当の申請
母性健康管理指導事項連絡カードを書いてもらい、仕事を休んでいた時期は傷病手当を申請しました。
傷病手当を申請するにあたり条件としては
- 健康保険の加入者であること
- 業務外での病気や怪我で休んでいること
- 働く事ができないこと
- 連続して3日以上休んでいること
- 休んでいる間に給料をもらっていないこと
があります。
正社員として会社に勤めている方はもちろん。
私のように派遣社員やパート・アルバイトであっても一定の条件を満たしていれば社会保険に加入する決まりになっているため、加入者であれば傷病手当を申請する事ができます。
傷病手当の申請方法は加入している健康保険によって変わりますが、申請書には医師からの記入が必要となる項目がある為、記入してもらう為にこれまた7000円の費用がかかりました。
申請後に休業期間が延びる可能性もあったので、
- なるべく1度の申請で終わらせたかった事
- 病院側が記入するのに3週間程かかった事
から休業開始した8月中旬から5ヶ月後の1月中旬に補償を受け取ることができました。
それでも、2ヶ月半分として35万円ほどの傷病手当金を受け取る事ができました。
申請してから1ヶ月ほどで入金されました。
働けなかった間もこうして手当をもらう事ができるのは、かなり助かりますよね。
限度額適用認定証
限度額適用認定証って知っていますか?
私の場合は、妊娠悪阻で入院することになり1ヶ月の医療費が高額になった為、限度額適用認定証を発行しました。
医療費が高額になった場合は、自己負担限度額を超えた分が後日払い戻しとなりますが、事前に限度額適用認定証を発行していれば、窓口では自己負担限度額までの支払いで済み、払い戻しの手間もない為、妊娠が分かった時点で発行申請する方も多いようです。
私はこの時の入院時と帝王切開での出産時に限度額適用認定証を利用して、支払金額の負担を減らすことができました。
ちなみに限度額適用認定証は自分が加入している健康保険で発行する事ができ、有効期限も3ヶ月〜1年などとまちまちの為、事前に確認しておきましょう。
入院給付金の受け取り
医療保険は、今まで加入していてもお世話になった経験がないことから、正直あまり必要性を感じていませんでした。
しかし今回1ヶ月入院したことで60万円ほどの入院給付金を受け取る事ができ、医療保険のありがたみと金銭面での安心感を身を以て感じる事ができました。
私のように普段の生活ではあまり保険に入る必要性がない・・・と感じる方は、妊娠中に加入できる医療保険を選ぶのもいいと思います。
これから出産に向けて悪阻だけではなく切迫早産や帝王切開などの思いがけないトラブルがあるかもしれないので、お金を気にせず妊娠・出産に集中できるように医療保険を備えておくのは安心ですね。
ただし、保険によっては妊娠中の医療費が対象外だったり不妊治療で授かった場合は対象となる保険が少なかったりするので、加入前はしっかり保険内容を確認する事が大切です。
入院生活にオススメなアイテム
病院はホテルとは違う為、入院生活で必要になるほとんどの物は持参となります。
入院経験がなかった私にとっては、これもないのか!という驚きが結構沢山ありました。
例えばパジャマやタオルはもちろんのこと、ボックスティッシュや食事で必要になる割り箸やスプーン等も自分で用意しなければなりません。
今回は入院生活で必要になるアイテムというよりは、入院生活を少し快適にするのにあったらいいなと思ったオススメの忘れがちアイテムをご紹介します。
- 小銭
入院中は食事のタイミングでお茶が出ていましたが、その他のタイミングで飲み物を飲みたい場合は、自分で購入しなければなりません。
病院内のコンビニは病室から距離があり、自動販売機で購入する事が多かったですが、1万円は利用できませんでした。
また、入院生活が長くなると洗濯も自分で行わなければなりません。
その為、洗濯機や乾燥機を利用する分の小銭も持っていないと困ります。
普段からクレジットカードやキャッシュレス決済する事が多い方は、注意ですね。
- 延長コード・長めの充電ケーブル
入院中は特にやる事がなく、ついついスマホを見る時間が増えて充電がなくなりやすくなります。
ベッドに寝転びながらスマホの充電をしようと思っても、充電ケーブルが届かなかったり変な体勢でないと使えなかったりするのであると便利です。
- 洗濯洗剤・柔軟剤
コロナ禍で面会が限られていた為、入院中のパジャマや下着、タオル類などの洗濯は全て自分で行わなければなりませんでした。
しかし、病院の洗濯機がどうも生臭く洗濯洗剤だけでは臭いが気になり、柔軟剤があると自宅と同じ香りで洗濯ができてよかったです。
粉末の洗濯洗剤であれば旅行の時などにも役に立つので、予備用に家に1セットあると何かあったときに便利かと思います。
匂いづわりがある方は柔軟剤の香りが苦手になる方もいると思いますが、私の場合は柔軟剤の匂いよりも生乾き臭のような臭いの方が無理だった為、柔軟剤を使用しました。
しかし柔軟剤のトラベル用の小分けタイプの販売は、ドラックストアやスーパーなどではあまり見かけないアイテムとなるので事前にネットで購入しておくか、柔軟剤入りのジェルボールをいくつか持っていくのもいいかもしれません。
- 簡単に食べられるお菓子
妊娠悪阻での入院だった為、食事制限は特にありませんでした。
朝起きて朝食が来るまでの間や夕方など空腹で気持ち悪くなる事があったので簡単に食べることのできるお煎餅などがあるとよかったです。
- ミニサイズのトートバック・エコバック
コロナ禍で面会が限られていた為、水やお茶などの飲み物は自分で用意しなければなりませんでした。
その為、売店や自動販売機に持っていく小さめのバックや購入した物を入れるエコバックなどがあるとまとめて購入する事ができるので便利でした。
コロ禍での入院生活を振り返って
私が妊娠悪阻で入院した時期は新型コロナウィルスが大流行していて、緊急事態宣言が発出されていた時です。
その為、入院中の面会は禁止。荷物の受け渡しは看護師さんを通して事前予約制となっており、基本的に外部の人と会うことはできませんでした。
私は休みの日に一日中家でのんびりと過ごすことに苦がないタイプの人間なので、入院中も時間があればYouTubeやネットサーフィン、HuluやU-NEXTなどのコンテンツを利用して映画やドラマをみたり、スマホで漫画や電子書籍を読んで過ごしていました。
退院後の自宅療養中も基本的には、同じようにベットの上で過ごしていました。
しかし、普段からアクティブに過ごすのが好きな方は誰とも会えない話せないと言う状況がとても辛く感じるかもしれません。
さらに妊娠初期ではお腹の赤ちゃんが元気に育っているか不安になることもあると思いますし、ホルモンの影響で不安定な気持ちになることもあると思います。
実際に私の隣の病室で入院していた妊娠悪阻の妊婦さんは、一人で過ごすのが辛いから早く家に帰りたいと言ってつわりがまだキツイにも限らず退院していきました。
金銭的な心配があったり、まだ小さい子供がいたりするとのんびり入院なんて難しいと思いますが、私は自分自身が自信を持って退院できる時期まで看護師さんの診察や点滴治療などを受けることができて本当によかったと思います。
おかげで退院後は吐き気なども落ち着き、休んでいた仕事にも徐々に出勤できるようになり、順調に妊娠後期まで進む事ができました。
妊娠悪阻で1ヶ月間入院した私も、18週を迎えた妊娠5ヶ月には外食や買い物などに出かける元気が戻ってきました。
長い方で出産までつわりがある方もいますが、必ず終わりがきます。
それまでは無理をせず、周りに頼って使える制度は使い、治療が必要であればしっかり受けて、10ヶ月後に赤ちゃんを元気に迎えられるように身体を一番にゆっくり過ごしましょう。